高専とは?
沼津高専のQ&Aから引用すると、高専とは、「高専は、中学校卒業後の早い段階から、5年一貫で実験・実習・実技を重視した実践的技術教育を通して、卒業後は産業界で活躍できる工学知識・技術を身に付けた実践的技術者を育てる高等教育機関です。」です。
この文章について、解説をしていきます。
中学卒業後の早い段階から
中学卒業後の、1年次の前期から早速、週2コマ(90分×2)程度の工学的な専門科目が始まります。
中学校の時のクラスメイトが、教室でセンター試験に向けた勉強しているときに、高専生は、製図セットで製図をしたり、実験室ではんだ付けをしたり、モーターを壊したり、旋盤を操作したり、ノギスで測定をしたりしています。
大学の工業系の学科に入ったとしても、同様のことを扱うのは早くて3年後です。16歳という、とにかく早い段階で、専門的技術の基礎について触れられることは、高専生の特権であり、高専の特徴です。
5年一貫で実験・実習を重視した実践的技術教育
1年次から5年次にわたるまで、とにかく実験が重視されたカリキュラムが組まれています。また、座学で教わったことがすぐに実験で求められたりするため、座学で勉強したことが、すぐに役に立つこともしばしば。
しかし、5年間一貫して、専門的な教育を行うことで、即戦力となる技術者を育成するという点には注意すべき点があり、5年間のどこかで躓いてしまうとその後、ついていけなくなってしまう(=留年)ことがあります。また、特定の工学分野についてとことん突き詰めて勉強するため、その分野が好きになれなかったときの逃げ場がないという点にも注意が必要です。
卒業後は産業界で活躍できる工学知識・技術を身に着けた実践的技術者を育てる
1年次から、工学で用いる数学を重点的に勉強し、5年間を通じて、工学に関する理論を勉強し、実験でそれを実践的に使うことができる。
当然、技術者として産業界で、即戦力として活躍ができます。
高等教育機関です
高校(中等教育機関)と違い、高専は大学と同様に高等教育機関です。
「生徒」ではなく「学生」と呼び、大人として扱われます。また、数学や英語のいわゆる教養科目を担当される先生を含め、先生はほとんどが博士号を持っている、その分野におけるスペシャリストともいえる先生に授業をしてもらえます。
まとめると
まとめると、高専は、中学卒業後の5年間を一貫して、工学技術について、実践的に学べる、学校ということです。
しかし、高校に進学するより、3年も早く、「理系・工学」に進路を絞ってしまうのが高専であるため、その点に関しては注意が必要です。
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