当記事に掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品の取引は損失を出す恐れがあります。全て自己判断、自己責任での投資をお願いいたします。
課税制度の違い
株をやるべき理由については、【3-2】高専生が「株」をやるべき理由と方法で触れさせていただいたので、社会人になる皆様に、その記事では触れなかった、社会人にとっての株をやるべき理由について説明したいと思います。
”学生”と”社会人”の大きな違いとして、給与所得を得ているかいないかという点が挙げられると思います。
ご存じの方もいると思いますが、給与所得に対しては、15%~55%の住民税及び所得税が課されます。
しかし、株を通じて得た所得に対しては、分離課税方式によって、一律20%の住民税及び住民税が課されます。
「分離課税方式」とは、税金の計算上、他の所得とは分離して計算する方式のことを言い、今回の場合、「株の所得」と「給与所得」は分離して計算されるということを指します。すなわち、給与所得が1億ある人と、200万円の人がいるとします。この2人が株を通じて1万円儲けたとすると、株を通じて得た所得に対する税金は2人とも同じ金額が課されるということです。
「一律20%」とは、その言葉通り、株を通じて得た所得に対しては一律20%(所得税15%、住民税5%)が課されるということです。先ほどの2人の場合、株を通じて1万円儲けているので、その内2000円が税金として徴収されるということです。
仮に株で1000万円儲けたとしても、本業の所得の税率が上がることも無く、税金もたったの20%を払えばよいので、税金の制度上優遇されているということは明らかです。そのため、社会人の皆様には株をやる事をお勧めします。
株と預金の違い
「分離課税方式」で「一律20%」の税金がかかるという点では、預金も税金の制度上、恵まれている物だということが分かります。
では、「株」と「預金」の違いって何でしょうか。
株は、お金がゼロになるリスクがあります。一方、株価の上昇による利益や、配当金による利益などが得られます。数年の間に株価が何倍にもなる場合もあります。
預金は、1000万円(+その利息)までが預金保険機構によって保証され、仮に金融機関が破綻してもお金がゼロになるリスクがありません。一方、利息はこの記事を書いている時点で0.001%という低さで、株に比べると資産を増やすことにたけているとは言えません。
なら、安全に資産を増やせる預金の方が良いじゃないかという思考に行きがちですが、残念ながらその思考は間違っています。なぜなら、物価は上昇していることが多いからです。物価上昇率>銀行預金利息 の場合、銀行に預けた資産は実質的に目減りしていることになります。
もちろん、「株」が確実に優れているということはなく、資産のすべてを株につぎ込むことはお勧めできません。株と預金を適度なバランスで持つことが重要です。
まとめ
こういったことって、学校では教えてくれないので、知らない人は知らないまま人生を終わってしまいそうなことを、今回解説しました。
・株は税制上優遇されている
・預金もリスクはある
ということを覚えて帰ってくれたらうれしいです。
おそらく、会社に入ったら、従業員持ち株会や、企業型DCなどで、株とはいやでも付き合うことになると思います。少しでも株のことを知っておくとそういった場面で得をすることもあるかもしれません。「株=リスク」と拒絶せず、株のことを少しでも調べておくと良いと思います。
※例外を書き始めたらきりが無いので、書いてないのがたくさんあります。例えば復興特別所得税などですね。予めご了承ください。
※詳しく知りたい人は、NISAについても調べてみると良いと思います。
当記事に掲載する情報は投資勧誘を目的としたものではありません。株式などの金融商品の取引は損失を出す恐れがあります。全て自己判断、自己責任での投資をお願いいたします。
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