【1-7】高専生はコスパの良い人材。

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大卒・高卒との差

既習内容

よく言われるのは、高専生の勉強内容は、大学の工学部と同等と言われています。

大学と違い高専は、”即戦力になる人材”を育成しているため、仮に大学院で勉強する内容であっても、高専で勉強する場合があります。

文系分野に関しては、高専生は高校生に劣る場合もあるかもしれません。(高校の理系を選んだ人とものすごく差があるってことはないと思いますが…)

初任給

厚生労働省の、令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況によれば男女合計の初任給の平均額は、

学歴初任給
大卒210.2千円
高専・短大卒183.9千円
高卒167.4千円

こんな感じです。

大卒は高専卒に比べて、2年間多く学校に通っていることから、初任給の面では高くなっています。

出世のしやすさ

こればっかりは、会社によるとしか言えません。

※会社によると言っても、”高専卒”という肩書が不利に働くことはあっても、有利に働くことは少ないと思いますけどね…..

高専卒が大卒同等扱いの場合もあれば、学歴によって出世が決まってしまう場合もあると思います。

実力主義の会社も増えてきていますが、まだまだ学歴社会・日本って感じですね。

求人倍率

高専生の求人倍率は異常です。

この記事を書いている2020年12月1日現在で、10月の有効求人倍率が発表されています。2020年10月の有効求人倍率は1.04倍です。

それに対して、平成25年度の高専卒業生への求人倍率は16.9倍と、文字通り桁違いな数字が出ています。

コスパ

「高専生はコスパが良い」

その通りだと思います。

工学に関する勉強を5年間みっちりやってきていて、実験実習科目を通じていて即戦力であり、ある程度努力しなければ卒業できない高専という学校を卒業している。能力的には大卒に近いのにもかかわらず、大卒より初任給は少なくて良い。大卒に比べ、2年早く会社に入ってくるため、2年早く様々なことを教えることができ、会社に貢献してくれる。

これほどまでに、企業にとってコスパの良い人材はないと思います。

文部科学大臣の言葉

2020年11月2日の日本経済新聞で、萩生田文部科学大臣は、

高専卒の給与水準を大卒と同じ水準にしていただきたい。いや、むしろ逆でもいいかもしれない。大卒よりも即戦力だからだ

https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ng=DGXMZO65566850Y0A021C2X12000&scode=3444&ba=9

と発言しています。

当然、給与水準を同じものにするには、賛否両論があると思いますが、文部科学大臣がこういった発言をするほどまでに高専生はコスパの良い人材であるということだろうと考えられます。

まとめ

高専生が、就職をする場合、高専における苦労が目に見えるもので報われにくいのが今の高専なのかもしれません。

しかし、15歳という早い時期から、”工学”を学べる環境として、高専は最高の環境だと思います。

もちろん、給与面や求人倍率以外にも、高専・大学の違いはたくさんあると思います。自分が後悔をしない道に進んでほしいと思います。

当サイトの中学生向けの記事は計7記事で、これが7記事目で最後となります。このサイトには中学生向け入学生向け現役高専生向け就職者向けの4つの大きな区分で記事を書いているので、もし本気で高専への受験を考えているなら、現役高専生向けの記事を見てみてください。

自分が後悔をしない道を、自分の決断で進むようにしてほしいと思います。求人倍率だけに目を取られて高専への受験を決めることが無いことを祈るばかりです。

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